謝礼は任意です。
制作にかかる時間と精神力は非常に多大なものです。来る日も来る日も、祈り続け、光の導きを待ちます。何度も作り直すこともしばしばです。消耗するエネルギーと、それが回復する期間を考えますと、ご依頼は一年に数件に限られます。楽曲はしばしば大作になります。たとえば10分ほどの長い曲であったり、時には構成として2曲に分かれたり、さまざまなケースがあります。音色は密度によって若干、長さも変動しますので一概にはいえませんが、短くても16〜7分、長い場合は20分以上の作品になります。ちょっとしたピアノソナタ並みの長さです。音楽にこめられたメッセージの量は膨大なものがあります。
世の中に、こんなに長い作品をまるごと個人の方に譲ってしまう音楽家は存在しません。音楽家は、自分の楽曲が永遠に繰り返し、人々の中に受け継がれていくことを願うものです。普通はCDとしてずっと販売し続ける、ステージでずっと演奏し続けることで、継続的な見返りを得ることも可能なのですから…。
消費する精神力を金額に換算することはできません。ですから、制作の為に消費する「実時間」のみを考えることにしています。その為に消費する実時間、体力的な消耗度のみを考えてみますと、私の2週間分のパワーに相当すると思います。では、月に2件ずつ制作し続けられるのかというと、それは全く無理なのです。精神力が回復するまでにはもっと長い日数が必要です。
謝礼は任意だということにすると、ご依頼を躊躇される方がほとんどです。ですので、上記の「実働時間」からくる消耗度を金額に換算した目安の金額はお知らせ致します(ご相談ください)。率直なところ、この目安の金額より1円でも多いほうがあり難く、嬉しいのですが…。私のメンタルな消耗度は、皆さんがお受け取りになって、長い年月の中でなにかを感じ取って頂けることで癒され、満たされていきます。
また、謝礼のボトムライン(最低額)を提示してしまうのは「任意である」という表現とは、全く矛盾した行為ともとれるわけですが、ご予算がそれより少ないとしても、私としてはできるだけご依頼はお受けしたいと思っています。ただ、私としても家族の為に生計はたてなければならず、正直なところ、このボトムラインの金額を割りますと、私の生活費からの持ち出しになります。それをご考慮いただき、それでも尚、限られたご予算でのご依頼をご希望になられる場合は、場合によっては「お受けできない場合もあり得る」ことをどうかご理解頂きたく存じます。ただ、長い年月、このような活動を継続していき、いつか「お金」に困らない時期があれば、その時にはさっくりとお作りしてお届けできる可能性もあります。何年先になってもお待ち頂けるということであれば、折りをみてまたご依頼ください。
あまり金銭のことが先にたってしまうのは、なんとも寂しいものもありますが。残念ながら現状では無償でお届けするには、あまりにも私自身の消耗と失うものが大きすぎ、それでは継続することが全くできなくなってしまうのです。
※田口ランディさんの小説「7days in BALI」の為に届けた音霊について書いたコラムがあります。ご参考になるかもしれませんので、よろしければご覧になってください。→こちら
※ちなみに上記のボトムラインの金額ですが、高級パソコン一式が買えるぐらいの額です。