どうしてあなた達は誰かを傷つけるのですか?
どうして愛し合えないのですか?
どうか、その子達の父を奪わないで
どうか、その子達の母を遠ざけないで
その子達が未来に、自分の子供を愛せなくなってしまうから。
誰にも家族の絆を断ち切ることはできない。
けれど、その絆を深く傷つけ、歪めてしまうことはできてしまう。
だから、どうかどうか、もうこれ以上、誰も傷つけないで。
私たちには祈ることしかできません。
全ての人の心に一日も平和が訪れるように。
そして全ての人が、自分の父と母と、仲むつまじく暮らせる世界を。
誰もが自分の中にこんこんと湧いてくる「愛」を家族に分け与えられるような、
そんな暖かい心であり続けられるように。
どんなに未来は厳しく思われても、私たちはけっしてあきらめない。
ただひたすら信じていくしかないのです。
そして、見守り続けていくしかないのです。
でも、とても悲しい。
恐怖にふるえ、真っ白い包帯にまかれベッドの上で
母親を求めて泣き叫び続ける子供達の姿をみたときに、
あふれる涙を止めることはできないのです。
あなた達の為に、いくらでも涙を流してあげましょう。
そしていつまでも祈っていてあげましょう。
どうか、この祈りが天に届きますよう。
そしてこの祈りがいつか、奇蹟となってこの世界を満たしますよう。
いつまでもいつまでも祈りつづけましょう。
今日の日の悲しみを永遠に忘れないように、
この曲を演奏しました。
今まで公開することをどうしてもためらわれたこの曲を、今夜演奏して録音しました。
沖縄の地で戦いに身を投じて命を捧げた若き女学生達の為に、作曲したこの曲を。
2003年3月23日 笹川敏幸
■mp3フォーマットで試聴できます。
「ひめゆりのレクイエム」(9.7Mbyte)
作曲、ピアノ演奏:笹川 敏幸
※この楽曲の全ての権利は笹川敏幸が保有しております。一切の複製譲渡を希望しません。